2019.6.7
人生100年時代を前にして
「長寿化が進み人生100年時代を迎えると、夫婦で約2000万円が足りなくなる」
金融庁が先日公表した報告書の中で、そんな試算を公表しました。
もう少し掘り下げると、「平均的な収入・支出の状況から年代ごとの金融資産の変化を推計。男性が65歳以上、女性が60歳以上の夫婦では、年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字が出るとはじいた。これから20年生きると1300万円、30年だと2千万円が不足するとした。」とのことです。
つまり定年退職後、年金だけでは生活費がまかなえないから不足分を貯金しておいて下さいと国が公に発表した次第です。
こんにちは、WONDOORの阿蘇です。事務所のある四国中央市は朝大雨と雷がすごかったです。そろそろ愛媛も梅雨入りですかね?
さてさて冒頭で老後の生活について触れましたが、現役世代が負担する保険料を高齢者に分配する【仕送り方式】で公的年金をまかなっている日本では、少子高齢化の加速化に伴い、私たちの世代が老後を迎える頃には公的年金だけでは十分に暮らしていけない人が増える、と以前から予測されていた事です。
老後資金不足が予測され、その資金の確保の為に確定拠出年金、「iDeCo(イデコ)」という国民年金と厚生年金に上乗せすることが出来る私的年金の対象となる人が拡大されています。
すでに加入されている方もおられるかもしれませんが簡単に説明しておきます。
これは、銀行や保険会社、証券会社などの金融機関が提供する運用商品に、5.ooo円/月から1.000円単位で投資することで、元本と運用益を年金として受け取ることが出来る制度です。
掛け金が所得税の課税対象から控除されるほか、運用益も非課税となります。さらに、受け取り時も所得控除されるなど優遇措置が受けられる優れた年金制度となっているので、老後のことを考えるのであれば検討するべき制度だと思っています。
しかしながら、「老後なんてまだまだ先のコトだし…」と思われるかもしれません。実際に今39歳のボクは思っていました。しかし、先日金融庁が公開した報告書を各メディアが大体的に取り上げているのを目の当たりにして一気に老後が不安になったのも事実です。
今まさにマイホーム計画中のご家族にはこの老後資金不足問題は必ず知っておいて欲しい内容です。
毎月の返済額を10.000円増やせば理想通りの条件の土地が購入出来るかもしれません。さらに10.000円増やせばより理想に近づいた家を建てることが出来るかもしれません。
しかし、その20.000円をうまくカットし老後への備えに回すことが出来れば、老後の生活だけでなく、日々の暮らしにおいても気持ち的にゆとりが生まれるのではないでしょうか?
大きな家にすればコストも高くなるのは必然、固定資産税も高くなるし光熱費も高くなります。そして、なにより維持管理が大変になり老後は部屋を持て余すことになりかねません。
10月からは消費税が10%に増税されます。消費税に限らず今後どんどん税負担が上がっていくことでしょう。介護保険料が上がることも決定しています。医療費などの負担率も上がり年金として出せる財源がさらに縮小していくことでしょう。
そんな中でも豊かに暮らしていけるようにするためにも、どのような家づくりをするかはとっても大切な役割を担っていると思います。
どんな家を建てたいのか?も重要ですが、どんな暮らしをしたいのか?というコトもとっても重要です。マイホーム計画中のご家族には社会の流れも含めしっかり勉強していただき、家族みんながずっと幸せで豊かに暮らすことが出来る家づくりをしてほしいと心から願っています。
マイホーム購入で失敗したくないご家族には個別で相談会を実施しています。マイホーム計画での不安や悩みがありましたら下記ご予約ページを参照ください。
WONDOOR 阿蘇 崇