2019.7.9
日当たりの良し悪しに関わらず、明るくて住み心地に優れた家にするために吹抜けをつくったりするように、現実的に住みやすい家にするために、家には掛けるべきコストというものが存在します。
また、耐震や断熱といった隠れて見えなくなってしまうところにも最低限のコストは必要です。
このように、家には確実に掛けておくべきコストというものが存在します。それに伴って家全体のコストがどんどん上がっていってしまったのでは意味がありません。同時に、コストを削ることが出来るところは、削る工夫もしていかなくてはいけないと考えています。
いつもはコンタクトですが今日はメガネです。たまに気分を変えたい時ってないですか?ボクの場合、今日がその日だったみたいです。どうも、WONDOOR -ワンドア- の阿蘇です。
さてさて、削れるコストを削ろう、とはいえ、使用する材料のグレードを下げたり、そもそも使う材料を変えたりするのでは、思っているよりもコストが落ちず満足度ばかりが下がってしまうかもしれません。そんな小手先の対応ではなく、もっと根本的なところからしっかり見つめ直していく必要があると思っています。
家のコストを抑えるため根本的に必要なことは、家の面積を小さくすることです。
(25坪のお家と30坪のお家ではコストが変わるのは至極当然ですよね)
そして、そのためには、「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」この3つの無駄を省くようにすることが大切です。
● 廊下の無駄を省く
どんな家にしたいのか?ということをお聞きさせていただいた時、「廊下が絶対に欲しいです!」と言った方は今まで一人もいません。もちろん皆さんもそうだと思います。
廊下をつくれば、家の中に温度差が生まれやすくなりますし余分な光熱費がかかりやすくもなります。
また、廊下にも部屋と同じようにコストがかかりますので、廊下が増えれば増えるほど家の価格は高くなってしまいます。ですから、廊下を限りなくゼロにすることが家のコストカットには必要不可欠になってきます。
● 部屋数の無駄を省く
家を2階建てありきで考え、個別の部屋は2階だという固定概念に縛られてしまうと、ほとんど使うことがないであろう客間を1階につくってしまいます。
1階の部屋がLDKだけになると使い勝手が悪いし、もしもの時に困ると考えてしまいますからね。
もちろん、貯蓄が得意で自己資金がたくさんあったり、親からの援助が期待出来るなど、予算的に余裕がある方ならば、それはそれで全然構わないのですが、そうじゃないのであれば、使用頻度が低くなるであろう部屋は、個別でつくらないことも、家のコストカットには欠かせない要素となります。
6帖の部屋を1室カット出来れば、結構なコストカットになります。
ですから、子供部屋を1階につくり、子供部屋と客間を兼用で使うようにするなど、柔軟な考えを持つようにしていただければ嬉し恥ずかしあそタカシです。
● 部屋の広さの無駄を省く
「寝室は最低10帖は欲しいです!」とおっしゃる方がいますが、そこに何を置きますか?とお伺いすると、「ダブルベッドしか置きません」という回答が返ってきます。
ちなみに10帖の部屋は4.42m×3.51mの空間ですが、1.4m×2mのダブルベッドを置いた場合、かなり無駄な余白がたくさん出来てしまいます。
多くの方にとって、寝室はただ寝るだけの部屋ではないでしょうか?(我が家の寝室は寝る時しか入りません)その部屋のために、余分なコストを掛けてあげる必要はあるのでしょうか?
ダブルベッドしか部屋に置かないのであれば、2.6m×2.6mの4.5帖の部屋や、そこまで縮めなくても6帖もあれば充分ではないでしょうか?
もし、その余白となる4帖を縮めることが出来れば、それだけで70万円近くコストをカットすることが出来るとなると考えますよね?笑
どうですか?
家のコストをアップさせずに、本当に住みやすくオシャレな家にするためには、現実的に考えると、これら3つの空間に生まれるであろう無駄を、最大限にカットしていくことが必要不可欠です。
コストをアップさせて、広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを妥協して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
住みやすさを妥協して、コストと広さに妥協しない家にするか?(これはありえないですが…)
いや~、家づくりって深いですね~。
「それは、今までにない新しい世界」
WONDOOR -ワンドア-
阿蘇 崇