2019.7.29
「平屋」と聞いてパッと思い付くのは、「高そう…」というイメージではないでしょうか?
「家を建てるんだったら絶対にこれだけの部屋は必要」と思い込み、一つ一つの広さも〇帖以上は必要と思ってしまっているご家族が、平屋を建てるとなると面積が大きくなり過ぎてしまうので当初のイメージ通り高くなってしまうことでしょう。
ですから、そのようなご家族は平屋より2階建てのお家の方が向いていると思います。
また、家の価格の指標の1つに「坪単価」がありますが、この坪単価で家の価格の高い低いを決めている方も、「平屋 = 高い」という結論に至ってしまいます。
同じ材料を使ったとしても、2階建てと平屋では10万円ほど坪単価に差が生じるわけですから。
少しばかりご無沙汰気味になってしまってすみません。ここ2週間ほど原因不明の腰の痛みに悩まされていて、ずっと座っていると痛みが増すので座る事への恐怖心さえ抱きだした次第です。
どうも、WONDOOR -ワンドア- 阿蘇です。初めは何日かすると治るだろうと安易に考えていたのですが、こう長続きするとさすがに病院に行こうと思います。笑
さてさて、話を戻して、家の価格を「総額」で考えるとなると、平屋は決して高くはありません。
では、その理由についてご説明させていただきますね。
◆ 平屋にすると階段がなくなる
まず、平屋の場合、当然ですが2階へ上がるための階段が必要ありません。
となると、2帖(1坪)× 2階= 4帖(2坪)家が小さくて済むようになります。
◆ 平屋にすると廊下がなくなる
平屋にすると、必ずというわけではないのですが、設計次第で廊下をゼロにすることが可能です。
2階建ての家で個室を2階に配置した間取りだと、必然的に3帖〜4帖(1.5坪〜2坪)ぐらいの廊下が出来るようになるので、その分カット出来るということになります。
◆ 平屋にすると2階にトイレがいらなくなる
2階がなくなれば、トイレが1箇所でよくなります。(稀に平屋でもトイレが2箇所のお家もありますが。)
そうなれば1帖(0.5坪)面積がカット出来るだけでなく、便器や水道工事の費用もカットすることが出来ます。
◆ 平屋にすると和室がいらなくなる(住まわれるご家族によりますが)
2階建ての場合、多くのお家で個室が全て2階に配置されるため、ほとんどのご家族が和室を1階のリビングダイニングキッチンに併設してつくります。
1階がリビングダイニングキッチンだけの家となれば、お子さんが小さいうちは特に使い勝手が悪くなりがちです。
そして、子どもたちの遊び部屋として使ったり、いつも使う物の荷物置き場として使います。
しかし、当たり前のことですが、平屋となれば全ての部屋と収納が1階に配置されるので、自分たちの部屋を、入居した瞬間からフル活用することが出来ます。
更に、ほとんどないと思いますが、もし親御さんが泊まって行くようなことになったとしても、まだ寝室としては使っていない子ども部屋を使えるため、わざわざもう1室余分な部屋をつくる必要がなくなります。
となると、和室をカットすることが可能です。もし、この和室を4.5帖つくり、収納を1.5帖つくっているとしたら、4.5+1.5=6帖(3坪)面積をカットすることが出来るということになります。
以上の4つを合わせてみると、約7坪ほど面積をカット出来るようになります。
もし2階建ての家で33坪の家を考えているとしたら、33坪―7坪=26坪。26坪で充分な部屋数と収納を保ったまま家を建てることが出来るというわけですね。
仮に、2階建ての家を税別坪単価60万円×33坪=1980万円としたら、同じ材料を使って建てた平屋のお家は、税別坪単価70万×26坪=1820万円で建てることが出来るという感じですかね。
いかがでしたか?
もちろん、平屋にするとなると、プライバシーが確保しにくかったり、防犯性に対する不安があったり、敷地環境によっては、明るさが確保しにくかったりと、他にも様々な問題が発生しやすかったりします。
ですから、平屋の場合は、こういった問題点も設計でしっかりクリアする必要があります。
しかし、これらの問題をクリアした平屋を建てることが出来れば、より豊かで、暮らしやすい住まいを手に入れられることになります。
ということで、「平屋 = 高い」という、なんとなく頭の中にイメージしてしまう先入観だけで判断しないということがマイホーム計画では重要ですね。
人生ほど高価なものはありません。家に対して正しい知識を身に付け、家に負担を掛け過ぎないようにし、快適な暮らしと同時に心豊かな日常を手に入れてくださいね。
快適で心豊かな家づくりに繋がる「家づくりセミナー」を8月10日に開催します。
詳しくは → こちら
「それは、今までにない新しい世界」
WONDOOR-ワンドア-
阿蘇 崇