2020.9.21
窓は、外からの“光”を室内に採り込むために存在します。窓は、外からの“風”を室内に採り込むために存在します。この2つの機能を果たすために窓は存在しているのですが、この2つの機能をしっかり果たすには、窓のつくり方をよく考える必要があります。
というのも、ただ単に窓を沢山つくっただけで、その2つの機能がうまく果たせるわけではありません。むしろ、その機能を殺してしまっているお家が沢山ありますし、窓を多くつくればつくるほど、建築コストはかさんでしまいます。
こんにちは、四国中央市の工務店WONDOOR -ワンドア- でマネージャーをしています阿蘇です。めっきり朝晩は涼しくなり秋の風を感じられる日々になりました。秋といえば食欲の秋。食って食って食いまくりたいと思います。笑
さてさて、話を窓の話に戻して、例えば、大きな窓をつくったとしても、家の中が外から丸見えになってしまうとしたら、その窓にはカーテンを付けざるを得なくなってしまいます。となると、カーテンが光を遮ってしまうことになります。また、その窓に防犯的に不安を感じれば、その窓にシャッターを付けたくなってしまいますし、窓の向こう側に障害物がなく風の当たりが厳しそうだったり、暴風によって大きな物が飛んできそうだったり、直射日光の厳しい日差しが沢山入り過ぎそうだとしたら、そこには別に求めてないけどシャッターを求めてしまいます。(香水風に…笑)
しかしながら、そのシャッターを、ずっと閉めたままにしてしまったとしたらどうなるでしょう?そこには壁があるのと同じなので、そもそも、そこに窓をつくった意味がなくなってしまいます。そうならないように、WONDOORでは、間取りを考える時に、窓の機能を殺してしまうカーテンやシャッターを付けなくていいような窓の配置を考えることを大切にしています。また、窓の位置だけでなく、窓の形やサイズ、そして、使用するガラスのことまで、よく考えて設置していくようにしています。
このように窓を考えていくと、窓の本数を必要最小限に抑えることが可能になります。その結果、窓にかかる建築コストを最小限に抑えることが出来ますし、更に、カーテンが必要ないように設計出来れば、1軒あたり大凡30万円~40万円必要とされるカーテン費用もいらないので、さらに建築コストを抑えることが出来るようになります。
◆ 使えない窓を省くことよる数々のメリット
その1:断熱性能が高くなる
窓が少なくなるということは、壁の数が多くなるということでもあります。となると、窓よりも断熱性能に優れた断熱材が施工される箇所がより多くなるということです。その結果、必然的に断熱性能は高くなります。
その2:収納力が高くなる
窓が少なくなり、壁が多く出来るということは、室内側の壁面積が増えるということでもあります。となると、より収納場所を増やすことが出来ます。収納力は、いかに床面積を広げたか?で決まるものではなく、いかに壁面をうまく利用出来たか?によって決まるものだからです。
収納をより充実させるためには、収納の中によりたくさんの壁をつくりつつ、空間の余白を有効利用する必要があります。また、収納だけではなく、部屋においても、壁面をしっかり確保しておけば、家具なども置きやすくなりますし、棚なども設置しやすくなり、空間の余白をより有効利用しやすくなります。
その3:外壁が汚れにくくなる
窓が少なくなることによる3つ目のメリットは、外壁の汚れ箇所を減らすことが出来るということです。というのも、外壁の汚れの最大の原因は窓だからです。窓の上に溜まった土埃が、雨によって垂れ流されることで出来るのが垂れ染みです。窓を減らすことによって、外観を長く美しく保ちやすくなりますし、もっと長い目で見た時に、外壁の塗り替えにかかるメンテンンス費用を、少しでも抑えることにもつながります。
いかがでしたか?窓のつくり方に工夫が出来れば、以上のようなメリットをもたらしてくれるようになります。窓が沢山あるから、明るくて開放的な家になるわけではありません。窓がたくさんあるから、風通しがいい家になるわけでもありません。逆に、窓が少ないから、暗くて閉塞感のある家になるわけでもありませんし、風通しが悪い家になるわけでもありません。
この事実を十分に理解して、マイホームの計画を進めてくださいね。ちなみに、これらの窓に対する考えを随所に取り入れたWONDOORのお家が四国中央市中曽根町に完成しました。施主さまのご協力をいただき、完成見学会を開催させていただきます。詳しくは下の【完成見学会開催のご案内】をクリックして下さい。
【人生を最大限に楽しもう 人生は最小限だけ持とう】
WONDOOR -ワンドア- は愛媛県四国中央市を中心に平屋から始める注文住宅を新築で建てている工務店です。住まわれるご家族の今の状況だけではなく、ずっと心豊かな暮らしを考えた家づくりをしています。
マネージャー 阿蘇 崇
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