目先の割安感に躍らされることなく、その先の隠れた裏側を冷静に見て判断しましょう

2020.11.2

食いしん坊のボクは、例えば、1つ200円の肉まんが、3つ買うと500円という売り方をしていたら、3つ食べたくなくても思わずそのお得感に負けてしまいます。笑

しかし、2つ食べたところで満腹感に襲われ、余った1つを結局食べられなかった。ということは、200円分の損失をしてしまったということです（ﾁｸｼｮｰ）。

（画像はフリー画像から拝借しておりますのでボクの手ではありません。笑）

ちょっと例えがアレでしたが、同じ食品だとしても、スーパーによって価格設定が違うこともあれば、日によって価格設定が違うこともあると思います。少しでもお得な買い物をしようと、お店をハシゴしてしまうことありませんか？冷静に考えてみると、100円お得な買い物をするために、100円以上ガソリンを余分に使ってしまったとしたら、決してお得な買い物をしたとは言えないですよね。不思議ですね～。

どうもこんにちは、好きな食べ物は「カレーから揚げハンバーグ」永遠の6歳児WONDOOR -ワンドア- のマネージャー、阿蘇です。お昼ご飯に「カレーから揚げハンバーグ」のどれかを食べて、たとえ夜ご飯が同じメニュー「カレーから揚げハンバーグ」だったとしても大喜びで食べれます。笑（どうでもいいですね…）

さてさて、冒頭の話に戻りますが、このような価格のトリックは、私たちの冷静な判断力を鈍らせてしまいます。かく言う家づくりにおいても、同じように価格のトリックが、冷静な判断力を鈍らせ、逆に高い買い物をしてしまいがちです。

例えば、中庭がある延床面積25坪の平屋を建てるとしたら、その家の坪単価は、消費税まで含めると、引渡し価格で約75〜80万円くらいになります。（中庭は延床面積には含まれませんが、中庭の工事費用は価格には含まれます）

一方で、中庭がある延床面積30坪の平屋を建てるとなると、その家の坪単価は約70〜75万円くらいとなり、先ほどの25坪の平屋の家と比べて坪単価は5万円ほど安くなります。もちろん、全く同じ条件で家を建てると仮定して、です。

つまり、坪単価は、家の面積が小さくなればなるほど高くなり、家の面積が大きくなればなるほど安くなる、ということです。しかし、坪単価に判断の比重を置いてしまうと、大切なことを見落としてしまいやすくなることを忘れないでくださいね。

25坪の家は、坪単価は80万円するかもしれませんが、家の総額は2000万円です。それに対して30坪の家は、坪単価は75万円と、25坪の家に比べて5万円安くなるかもしれませんが、家の総額は2250万円と250万円高くなります。この場合、自分たちの予算が、2000万円だったとしたら、あるいは、自分たちが十分に暮らせる家の広さが25坪だったとしたら、わざわざ予算を上げてまで、家を大きくする必要はありません。

仮に、250万円予算が上がり、その上がった金額分を住宅ローンの借入金額を増やすとなると、金利も含めて計算すると、最終的な予算は約300万円も違ってきます。ということは、家を建てたあと、住宅ローン以外で自由に使えるお金が300万円減ったということでもあるのです。

また、割安感という観点とは少し違う話にはなりますが、土地に関しても無駄に広い土地を購入する必要はありません。というのも、自分たち家族にとってちょうどいい土地の広さが、50坪であるにもかかわらず、ただ広い方が良さそうだという理由で、60坪の土地を買ってしまったとしたら、その10坪分出費が増えてしまうからです。もし坪単価が15万円だとしたら、150万円予算が上がってしまうことになります。

更に、土地の場合は、その増えた面積分、“庭”の工事金額もアップしてしまいます。その上、家が大きくなれば、その分電気代も高くなりやすくもなりますし、家も土地も広くなった分、固定資産税も高くなってしまうことになります。

つまり、イニシャルコストだけでなく、生涯払い続ける2つ（電気代・固定資産税）のランニングコストも高くなってしまうということです。家づくりをする時は、どうしても金銭感覚が麻痺してしまいます。また、家づくりにかける強い想いや、先に家を建てた友人知人に負けたくないという見栄が勝ってしまうため、簡単に予算を上げてしまいがちです。

しかしながら、上がってしまった予算のしわ寄せは、長い人生でいつか確実に暮らしに影響を及ぼします。家が人生で最後の買い物ではありませんから、目先の割安感に惑わされないよう、また、金銭感覚が麻痺しないよう、常に冷静に予算とのバランスを見ながらマイホームを計画しましょうね。

ほぼ毎日開催している「家づくり相談会」では、このような内容を踏まえて、それぞれのご家族に応じたアドバイスをさせていただいております。本格的にマイホーム計画を進める前に一度「家づくり相談会」に参加してみてはいかがでしょうか？

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