2021.2.21
家を建てる前、大半のご家族はアパートやマンションにお住まいです。アパートやマンションでの生活は基本的に平屋での生活にもかかわらず、いざ家を建てるとなると2階建ての家にしがちです。土地の広さの問題で2階建てになるのは致し方ないのですが、初めから2階建てありきの考えでマイホーム計画をすすめていくことに常に疑問を感じています。
こんにちは、四国中央市のWONDOOR -ワンドア- の阿蘇です。かれこれ20年以上お付き合いさせていただいている花粉症。今年は花粉の飛散量が半端ないとニュースで何度も聞いていたのですが、確かに半端ないです。もう長年連れ添った仲ですので仲良く付き合いたい所存です。笑
今日、花粉スゴい。鼻水が止まらない。ちなみにロマンティックは年中止まりません。ということで、今日もマイホーム計画のお打ち合わせ楽しみながらがんばります。#あそパンマン #花粉症 #四国中央市 pic.twitter.com/qH4CtFaDKr
— 阿蘇 崇 心豊かに暮らす家づくり (@asopanman1135) February 21, 2021
さてさて、家の基本は「平屋」だと考えています。ですので、家を建てようと考えている土地に「平屋」の家がおさまり、更に、暮らしの快適性に支障がないのであれば「平屋」の家にした方がいいと思っています。というわけで、今回はWONDOORでも大人気、平屋の家について、メリットデメリットの両面から考えていきたいと思います。
まずは平屋のデメリット。というよりは懸念点についてお伝えしていきます。
◆ 平屋の懸念点
その1:高いんじゃないですか?
多くの方が当たり前のように2階建てのお家を建ててしまうのは、これが一番の理由ではないでしょうか?
住宅会社に行くと、当たり前のように“平屋は高いですよ!”と言われますから…
その2:土地がかなり広くないとダメなのでは?
そして、これも1と同時に考えてしまう懸念点ではないでしょうか?
実際に、住宅会社の方や不動産屋さんからそう言われたことを理由に、平屋を諦めざるを得なくなった方も数多くおられることと思います。
その3:まわりの家に囲まれている場合、暗くなるんじゃないですか?
まわりの家に囲まれている場所で平屋を建てた場合、家が暗いのでは?と考えてしまうのも至極当然です。
実際、2階建てに比べて敷地いっぱいに建てる平屋の場合、光の採り込み方に工夫をしなければ、まわりの建物に光を阻害されてしまい、家の中が暗くなってしまうこともあります。
その4:予想を上回る増水時に逃げ場がないんじゃないですか?
2階が無いと、もしもの時に逃げ場がないので困るのではないか?というのも平屋の懸念点だと思います。
しかし、もしもの時のことも考慮して、可能な限り敷地は高く設定します。しかしながら、予測不能な事態は、文字通り予測不能なため、これに対する不安を完全に払拭することは難しいです。
◆ 懸念点の対処法
以上が、平屋に対して多くの方が抱く懸念点の代表的な項目だと思いますが、1〜3に関しては、全てただの誤解であり、家づくりの進め方によって払拭出来ることばかりです。
1の「平屋は高い」という認識ですが、これに対する解決策は、自分たちにとって不要だと思うところや、無駄だと思うところを削ることによって余分なコストをカットすることです。つまり、必要なところはしっかりと残しながら、家をコンパクトにするということです。
例えば、2階建ての場合、1階に余分に和室をつくろうとしますが、全ての部屋が1階にある平屋の場合、わざわざ余分に和室を作る必要はありません。常時使っていない子ども部屋を和室代わりに使えばいいからです。
また、2階建ての場合、どうしても2階にたくさん廊下が出来てしまいます。しかし、平屋にすれば、この廊下の部分をカットしやすくなります。
部屋の広さに関しても、コスト面も考慮して広さを検討することが大切です。子ども部屋にしても、寝室にしても、ぶっちゃけ、ただ寝るだけの部屋です。笑
だとしたら、そんなに広くつくる必要ありますかね?
これらを積み重ねた結果、住み心地や使い勝手に一切支障をきたすことなく、2階建てと同じくらい、もしくは、2階建てより低い価格で平屋を建てることが出来るのです。
2の「土地は広くないと」という懸念点は、家を少しでもコンパクトに出来れば、必然的に土地も小さくすることが可能です。家がコンパクトになれば、50〜55坪ぐらいの土地でも平屋を建てることが可能ですので…
つまり、一般的な分譲地でも、充分平屋を建てることが出来るというわけです。
しかし、一方で、土地が小さくなった場合、より懸念されることが、3の「家が暗くなるんじゃないか?」という点です。
この答えに関しては、“日当たりが良い土地を買う”という結論に安易に至ってしまいがちですが、実は、それは必ずしも正しい答えではありません。
日当たりが良い方向に大きな窓をつくれば、家の中が丸見えになります。そうなると、カーテンを閉めて、視線とともに光まで閉ざしてしまいます。
この正しい答えは、土地に合わせて設計するということです。つまり、先ほどの土地の場合だと、丸見えにならないようにしつつ、光を確保するためにはどうすればいいかを考えるべきという事になります。
しかし、これが出来れば、土地の良し悪しに関わらず、どんな土地でも明るく開放的な家を建てることが出来ますし、たとえ周囲が家に囲まれた分譲地だとしても、明るく開放的な平屋を建てることが出来ます。
ということで、世間一般で言われている平屋の懸念点は、ほぼ全て設計によって解決可能であるということです。これらの事を頭に入れた上で、マイホームの計画を進めてもらえればと思います。その先には、たくさんのメリットが待っていますから。ということで、次回のブログでは平屋のメリットについてお伝えしたいと思いますのでお楽しみに。
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